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 世界文化遺産の日光二荒山神社(栃木県日光市山内)の例大祭「弥生祭」は17日、フィナーレの本祭を迎えた。神橋を境に東西の11町内のピンク色のアカヤシオの造花を前後に飾った花家体(はなやたい)が、お囃子(はやし)を響かせながら威勢良く次々に境内に繰り入った。

 花家体を引っ張る人たちの難所は、石畳の急勾配が続く「長坂」。見物する観光客が助っ人に入ると、ムードは最高潮に。先頭の若者が大声で「いきまーす」と掛け声をかけ、「せーの」と長い綱を一丸となって引いた。

 神社鳥居前の参道約30メートルは、最後の力を振り絞るように一気に疾走する。お囃子の音色も激しく、「ワッショイ、ワッショイ」「ソーレ、ソーレ」と、花家体ごとの掛け声も大きくなる。境内に滑り込むと会場は拍手喝采。集結した花家体は「名刺交換」と呼ばれる独特のあいさつを交わし、祭りを締めくくった。

 7年前から市内で暮らすモンゴル人のハク・サリンゲリルさん(45)は「初めて弥生祭を見たし、神酒もいただいた。みんなが一体になって祭りを楽しむ日本の文化に感動しました。とても幸福な一日になりました」と話した。(梶山天)