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 来年1月に行われる台湾の総統選に、台湾を代表する企業経営者が名乗りをあげた。米アップルのiPhone(アイフォーン)も受託生産する鴻海精密工業の郭台銘会長(68)。予備選の段階とはいえ、抜群の知名度を誇る郭氏が今後の選挙戦の「台風の目」になるとみられ、与党民進党は戦々恐々としている。

 17日午後、郭氏が出馬表明を行った国民党の会議室には、党関係者や報道陣ら数百人が詰めかけた。

 「平和、安定、経済、未来。この8文字が私の信じる価値だ」。そう語る郭氏に拍手を送った党幹部の一人は、「こんなに報道陣が詰めかけて、盛り上がったのは久しぶりだ」と満面の笑みを浮かべた。

 国民党の予備選には、元党主席の朱立倫氏(57)や前立法院長の王金平氏(78)らが立候補を表明。昨年の統一地方選で国民党躍進の立役者となった高雄市長の韓国瑜氏(61)の出馬も取りざたされていた。

 だが、郭氏が出馬を決めたことで、選挙戦の構図は一変した。地元メディアは「台湾版トランプが参戦」と、郭氏を企業経営者から転身したトランプ米大統領に例えて速報した。

 国民党が期待を寄せるのは、米中双方でビジネスを成功させてきた郭氏の手腕と国際的知名度だ。与党民進党の蔡英文(ツァイインウェン)政権下で中台関係は悪化。国民党は郭氏を「看板」に、政権交代すれば台湾に安定と経済発展をもたらせるとのメッセージを有権者に打ち出そうとしている。

 一方、昨年の統一地方選に惨敗して以来、低迷を抜け出せない与党民進党は焦りを募らせる。党幹部は、郭氏と中国との関係について、「中国に工場がある経営者が台湾の総統として中国に対峙(たいじ)できるのか」と批判しつつ、「従来の政治家とは違って郭氏は新鮮。無党派層の支持を奪われてしまう」と危ぶむ。(台北=西本秀

■シャープへの…

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