拡大する写真・図版 火災発生から一夜明けたノートルダム大聖堂の周辺にはあちこちに黒い灰が落ちていた=2019年4月16日午前9時56分、パリ、津阪直樹撮影

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 漫画「ルパン三世」の作者、モンキー・パンチさんが亡くなりました。ルパン三世はフランスの怪盗アルセーヌ・ルパンの孫を名乗り、大泥棒という設定ながら、大人にも、子供にも愛されました。ルパン三世のキャラクターと同様に、日本ではフランスに対して、都会的で、おしゃれ、という憧れに似たイメージがあるようです。15日にあったパリのノートルダム大聖堂の火災も、日本で大きな注目を集めました。なぜ、フランスやパリは多くの日本人を引き付けるのでしょうか。元国際交流基金の職員で、パリ日本文化会館で副館長を務めた大嶋厚さんに話を聞きました。

――日本でパリは人気がありますね

 確かにそうかもしれません。私がパリで関わった仕事の一つに音楽や演劇など芸術分野への助成制度がありましたが、「パリでパフォーマンスをしたい」という人は多かった。欧州のなかでもやはりパリの人気が高いのは、「芸術の都」という印象からでしょう。この「芸術の都」というイメージがおしゃれな雰囲気を醸し出し、憧れの感情をもって見られるのかもしれません。

――「フランス」「パリ」という単語からは「芸術」「おしゃれ」を連想します

 それは歴史の影響もありそうですね。長らく鎖国を続けていた日本は19世紀後半に明治維新を経験し、海外の文明や制度を採り入れるようになりました。その頃のパリはまさに「芸術の都」だったんです。

 当時は、世界各地の芸術家がパリに移って活動していた。たとえばスペインのピカソやドイツのマックス・エルンスト、日本の藤田嗣治たちです。海外文化に触れたばかりの日本人にとっては印象が深かったのではないでしょうか。

――どうしてパリに芸術家が?

 それはこの時代のフランスが、…

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