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 山梨県富士河口湖町西湖の「クニマス展示館」の水槽に今月、クニマスの未成魚30匹が追加された。飼育技術の向上で今春、約800匹の1歳魚を確保できたためだ。クニマスのふるさと、秋田県仙北市の田沢湖畔にある展示施設「田沢湖クニマス未来館」などにも、大型連休を前に25日、今の飼育数の10倍にあたる30匹が追加貸与されることになり、施設関係者は「主役」の大量確保に安堵(あんど)している。

 クニマスは現在、西湖だけに生息し、環境省が「野生絶滅種」に定めている。もとの生息地だった田沢湖では、鉱毒の流入で約70年前に絶滅した。山梨県は西湖でクニマスが発見された2010年以降、種の保存と特産品化を目指し、人工飼育の研究を進めている。

 県水産技術センターの岡崎巧・忍野支所長(51)らは17年11月、西湖でクニマスの親魚を捕獲。人工採卵し、稚魚を育てた。

 孵化(ふか)後、稚魚は約1カ…

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