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 新たな「令和」時代の足音が近づくなか、警察が空き巣の多発に警戒を強めている。改元に伴う異例の10連休となる今年のゴールデンウィーク(GW)は、旅行などで家を留守にする人も多く見込まれる。出発前に対策を済ませるよう呼びかけている。

GWの空き巣「約2倍」

 愛知県警によると、県内で住宅を狙った侵入盗被害は昨年、都道府県別で全国最悪の2736件だった。1日平均で約7件起きた計算だ。

 このうち、昨年のGWの9日間(4月28日~5月6日)に限ると、1日平均は13件になり、2017年も同時期の被害件数は増加している。県警は、GWに旅行などで留守にした家を狙った空き巣被害が相次いだとみている。

 過去2回のGWは、玄関ドアをバールでこじ開ける荒っぽい手口の被害も2割ほどに増加した。高級SUVに乗り、黒ずくめで次々と高級住宅に盗みに入る組織窃盗グループ(SSG)が多用する手口で、「かき入れ時」とみて犯行を重ねた可能性があるという。

 旅行会社「JTB」の推計によると、今年のGW中の国内旅行者数は約2401万人、海外旅行者数は約66万2千人で、ともに過去最多となる見込み。県警生活安全総務課の中川裕文次長は「留守時の対策をして、安心して令和の時代を迎えて欲しい」と話す。

効果高い対策グッズ

 東急ハンズ名古屋店(名古屋市中村区)では、空き巣対策グッズのコーナーを特設している。例年、連休前は売り上げが伸びるが、今年は10連休に備えて一部商品の在庫を多めに用意している。

 同店によると、窓のサッシにつける補助錠(1個610円)が売れ筋。昨年あった被害の4割は、窓ガラスの一部を割り、手を入れて鍵を開ける手口だった。補助錠を設置すれば、解錠しても窓枠が動かないようにできる。担当の山田純市さん(50)は「両面テープで貼るだけなのに効果が高い。できれば上下につければ安心」と話す。ガラスが割れたり、窓が開いたりすると作動するブザーや、ガラスを割られにくくするシートもある。

 県警によると、ドアをバールでこじ開ける手口には、かんぬき部分が外から見えなくなる「ガードプレート」や、かんぬきを含む錠前部分が扉内部ではなく室内側にある「面付本締錠(めんつけほんじまりじょう)」の設置が有効という。

 鍵の付け替えなどに加えて、「SNSで個人情報や家にいないことを発信しないで」とも呼びかけている。新聞購読者は配達を一時的に止めてもらうことも有効という。何より「不在にするときは、高額な現金や貴重品を置いていかないこと」だという。

 今年は自動車盗も多発し、3月現在で前年同時期よりも2割多い。自宅に置いたスマートキーの電波を悪用されないよう電波を遮断する金属製の缶やポーチに入れたり、ナンバープレートの盗難防止ネジを取り付けたりすると盗まれにくくなる。

 県警は自宅の「防犯診断」ができるチェックシートをネットで公開している。(https://www.pref.aichi.jp/police/anzen/higaiboushi/別ウインドウで開きます)(田中恭太)

住宅防犯のポイントの例

□見通しの良い植栽やフェンスが設置してある

□センサーライト、門灯などで夜間の照明配慮がなされている

□窓や2階への足場となるような室外機、物置などが置いていない

□玄関はワンドア・ツーロックにしてある

□見かけない人を近所で見たときには、あいさつや会釈をするようにしている

(愛知県警の自己防犯診断チェック表から)