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 出荷前の完成車の不正検査問題で、スズキは18日、ワゴンRやハスラーなど29車種計約202万1590台(2015年5月~19年2月製造)のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。同省に届けられたリコール1件あたりの対象台数としては、15年3月のスズキの約199万台を抜いて過去最多。国交省は19日午前から、浜松市のスズキの本社に立ち入り検査する。

 スズキの検査不正をめぐっては昨年8月、出荷前の自動車の排ガスや燃費性能を検査する工程で不正が見つかった。その後の社内調査で、資格のない検査員が検査したり、ブレーキ検査で不合格になった車を合格にしたりするなどの不正も発覚。スズキは今月12日にこうした内容を含む報告書を国交省へ提出していた。

 鈴木俊宏社長らは同日開いた記者会見で、不正のあった車は安全性能を満たしているかどうかわからないため、国内で生産した全車両のうち初回車検を受けていない約200万台をリコールするとの方針を明らかにしていた。

 国交省は19日の立ち入り検査で、提出された報告書の内容以外に不正がないかなどを調べる方針。

 同省によると、今回の対象には、他社にOEM供給している日産自動車の「NV100クリッパー」、マツダの「フレア」、三菱自動車の「ミニキャブ」なども含まれる。問い合わせは、スズキお客様相談室(0120・402・253)。(贄川俊

スズキのリコール対象車種

【スズキブランド】ワゴンR、ハスラー、アルト、アルトラパン、MRワゴン、スペーシア、キャリイ、エブリイ、ジムニー、ソリオ、クロスビー、イグニス、スイフト、バレーノ、SX4、エスクード、キザシ

(他社からの受託生産車)

【日産自動車】モコ、NT100クリッパー、NV100クリッパー、NV100クリッパーリオ

【マツダ】フレア、フレアクロスオーバー、キャロル、フレアワゴン、スクラム

【三菱自動車】ミニキャブ、タウンボックス、デリカD:2