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 愛知県立高校で2014年、陸上部のハンマー投げの練習中に、ハンマーのワイヤが破断して金属球が女子部員に当たる事故があった。防護ネットを適切な場所に置いていなかったことなどが事故原因だとして、元部員の女性が県に損害賠償を求めた訴訟の判決が18日、名古屋地裁であった。

 唐木浩之裁判長は「(対策をしていれば)選手の将来に影を落とすような事故は発生しなかった。県の責任は大きい」と練習場の欠陥などを認め、県に約180万円の賠償を命じた。

 判決によると、女性は全国レベルの選手だった。3年生だった14年12月、防護ネットの外側でハンマー投げの順番待ちをしていたところ、転がってきた金属球がすねに当たり、骨折などのけがをした。

 唐木裁判長は、防護ネットが適切に設置されていなかったとし、顧問は配置を変更するなどの義務を怠ったと判断。また、県は事故防止の手引書などを作っておらず、この高校ではサッカーゴール枠に網をかけるなどして防護ネットにしていたとした。

 県は「当方の主張が一部認められず遺憾です。判決文を精査し、今後の対応を検討したい」とした。