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 選挙の開票速報をテレビやネットで見ながら、スポーツバーのように盛り上がりませんか――。統一地方選後半戦の投開票日に当たる21日、長野県飯田市の高校生、細田朋宏さん(16)がそんな「選挙バー」を開く。ターゲットは同世代で、お酒はなし。「若者が政治に関心を持つきっかけになれば」と話している。

 会場は、飯田市元町の複合施設「裏山しいちゃん」。午後5時からスペースを借り、町村長選などの開票速報が始まるまでの間は、「平成を衆院選で振り返る」をテーマに語り合う。参加費は100円。飛び入りも歓迎だ。

 小学5年の読書の宿題に、国政選挙の各党の公約を読んだ感想を書いたという細田さん。好きな近現代史から政治に興味を持つようになり、「大好物」はテレビの開票速報。「午後8時の投票終了と同時に出る当選確実や、予想議席のグラフにはわくわくします」

 中学では1年の夏から不登校になった。ただ、相談に乗ってくれる窓口が市役所にあった。卒業後の昨年は、東京大学先端科学技術研究センターと日本財団による「異才発掘プロジェクト」に参加して国内外で見聞を広め、今春から通信制高校で学び始めた。

 将来は「政治家になりたい」という細田さん。「自分はうまいこと、多くの人に拾ってもらえた」と振り返り、「こぼれ落ちても大きな受け皿がある、人が幸せな世の中にしたい」と夢を語る。

 選挙バーについては、ツイッターなどで発信しているものの、反応は薄め。「内容が硬すぎるかな。でもやってみるしかないか」。夏の参院選では、第2弾を構想中だという。

 21日の選挙バーに関する問い合わせは、裏山しいちゃん(0265・49・8948)へ。(松下和彦)