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 和歌山県太地町の恵比寿神社前に立つ「鯨骨(くじらぼね)鳥居」が町漁業協同組合によって3代目に再建され、19日、完成を祝う神事が執り行われた。

 新しい鯨骨鳥居は、長さ3・5メートルのイワシクジラのあご骨を使っている。骨の周りをFRP(繊維強化プラスチック)で覆い、さらにその上から特殊塗料を塗って強化している。

 初代が誕生したのは1985年。江戸時代前期の経済と世相を描いた浮世草子「日本永代蔵」(井原西鶴作)に、鯨の骨で出来た「泰地」(太地)の鳥居が登場することから、太地魚商組合が当時の情景を想像して再現した。96年に取り換えられた2代目が風雨で傷んできたため、今回は町漁協が建て替えた。

 漁協の貝良文参事(59)は「鯨の命を頂いていることへの感謝の思いを込めて再建した。7月に始まる商業捕鯨で鯨の恵みが増えてくれればありがたい」と話した。(東孝司)