【動画】ついに就航した船上劇場「STU48号」を石田みなみさんが案内=橋本拓樹撮影
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 瀬戸内7県を拠点に活動しているアイドルグループ「STU48」と各地の魅力を紹介し、西日本豪雨の被災地も応援する「瀬戸リスト」。7県を一巡し、リストを完成させました。今回は番外編として、就航したばかりの船上劇場「STU48号」を紹介します。

 広島港(広島市南区)で4月16日にあった初日公演。待ちわびた満員のファンたちの頭上に突然、水色の大幕が覆いかぶさってきた。淡く、濃く――。照明で幕の色が刻々と変わっていく。まるで瀬戸内の海のようだ。そして幕が除かれると、ステージの上でポーズを決めるメンバーたちが視界に現れた。

 この日は、メンバーのうち16人が出演した。AKB48など姉妹グループの人気曲や、ザ・ブームの「島唄」、ユーミンの「瞳を閉じて」など、「海」にちなんだスタンダード曲を披露。STU48のファーストシングル「暗闇」が始まると、会場の盛り上がりは最高潮に。最後は再び観客席が幕で覆われ、約2時間にわたる公演が終わった。

ライブ中も揺れる、全国初の船上劇場

 時折、体が左右に揺れる。船を改造した劇場ならではの感覚だ。壁や天井にあるむき出しの配管も、元フェリーの名残を感じさせる。こうした船上劇場は全国初という。2017年3月にグループが結成されてから2年以上を経て、この日「出航」した。

 船は瀬戸内7県の港を巡り、接岸したまま公演する。今後は、瀬戸内海以外に出かけることも検討していくという。

 ロビーにある売店では、各地の食材を使った「ご当地メニュー」の販売も。この日は徳島県産の鳴門金時や広島県産の音戸ちりめんなどをパンで挟んだ数種類の「せとうちドッグ」と、本場の讃岐うどんなどが並んでいた。売店からも、壁に掛けられたモニターでステージの様子が楽しめる。

 船のデッキに上がれば、周囲の景色を一望できる。セカンドシングル「風を待つ」のカップリング曲「出航」のミュージックビデオが撮影された場所で、入場者なら簡単に訪れることができるのもポイントだ。

 この日の式典で、メンバーの矢野帆夏(ほのか)さんは「5歳まで(広島県の)江田島で過ごして地域の人たちに育ててもらい、地域に恩返しをするつもりで活動してきた」と地元愛を披露。「STU48号に来た人たちに、広島のファンにもなってもらいたい」と話していた。(橋本拓樹)

藤原あずささん、矢野帆夏さんが「STU」の字

 STU48号は全長約77・8メートル、全幅約12・5メートル、総トン数約850トン。1998年から貨物船や旅客船として使われてきたが、広島県尾道市因島の造船所で改修された。船体にある「STU48号」の文字は、メンバーの藤原あずささんと矢野帆夏さんが塗装した。

 観客の定員は約300人。公演は平日の夜や、土日祝日を予定。公演がない時は母港の広島港に停泊している。5月の公演日程は、11、12日高松港(香川県)▽14、15日広島港▽18、19日宇野港(岡山県)▽26日今治港(愛媛県)▽29日広島港。

 詳しい公演スケジュールやチケットの購入方法は、ホームページ(http://www.stu48.com/feature/theater別ウインドウで開きます)で。