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 ニューヨーク・マンハッタンにあるビルの売却益の一部を受け取りながら、所得を税務申告していなかったとして、鶏卵業大手グループの創業者が約7億円の申告漏れを国税側から指摘されていたことがわかった。追徴税額は過少申告加算税を含めて約3億円で、すでに修正申告したとみられる。

 指摘を受けたのは、「イセ食品」(埼玉県鴻巣市)グループを創業した伊勢彦信会長(89)。取材に、「ビルの売却益は米国で課税され納税している。税理士が『日本では税金はかからない』と言ったので任せていた」と話している。

 関係者によると、イセ食品グループの飼料販売会社「イセヒヨコ」(同)の米国支店が約30年前、ニューヨークの商業ビルを購入。合同会社(LLC)にビルを現物出資する形で所有していたが、2014年に転売し、LLCは約200億円の売却益を得た。関東信越国税局と金沢国税局は、売却益の一部がLLCからイセヒヨコへの配当に充てられ、同社から伊勢会長の個人口座に入金されたと認定。約7億円の所得の申告漏れを指摘したという。(花野雄太)