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 「平成最後の熊野詣で」と題して、京都から熊野三山までの全行程を徒歩と船で目指す旅を続けていた坂本このみさん(33)=白浜町=と山田良憲さん(37)=京都府向日市=が20日、熊野本宮大社(田辺市本宮町)に到着し、20日間計約360キロの長旅を終えた。

 坂本さんらは4月1日に京都を出発。熊野古道をたどって熊野速玉大社(新宮市)、熊野那智大社(那智勝浦町)などに参拝し、この日の午後、熊野本宮大社の旧社地大斎原(おおゆのはら)に平安衣装を着てゴールした。京都と大阪を結ぶ淀川、「川の参詣(さんけい)道」として世界遺産登録されている熊野川はカヤックを使って下る「冒険の旅」だった。

 坂本さんは旅の計画や途中経過を連日SNSで発信し、それを見て興味を持った人たちが、毎日日替わりで一緒に歩いた。坂本さんは「最初は一人旅のつもりだったけど、みんなを誘ったことで多くの出会いが生まれた。それが一番うれしい」と声を弾ませた。

 山田さんは「旅を通じて人生観が変わり、素の自分に戻れた。熊野が『よみがえりの地』と言われる意味が少し分かった気がした」と感慨深げに話した。(白木琢歩)