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「まだまだ勝手に関西遺産」

 大阪(伊丹)空港を飛び立ち、ほどなく目に入ってきたのは緑輝く日本列島。これは一体何なのか。ルーツを調べました。

 高度約300メートルの眼下に広がるのは文字通り「日本列島」だった。

 朝日新聞社ヘリ・あかつきが大阪(伊丹)空港を飛び立って2分、昆陽池(こやいけ)に浮かぶ全長約250メートルの人工島は、北海道から九州まで四つの島から成る。実物の4千万分の1の大きさ。1973年、兵庫県伊丹市が「野鳥の島」と名付け、造成した。

 池の端を歩いても輪郭はつかめない。離陸する旅客機の左側の窓から見える、知る人ぞ知る存在だった。

 2006年1月の朝日新聞は「野鳥列島『SOS』」の見出しで、島が大量のカワウに占拠され、フンや巣作りでほとんどの木が枯れ果てた、荒涼たる姿を伝えている。

 鳥獣保護区のため、駆除はできない。市は卵を偽物にすり替えたが効果はいま一つ。木を大幅に伐採する一方、06年以降、市民延べ数百人を募って島に渡り、クヌギなど計1500本を植樹した。木々は5メートルほどに成長し、島は緑を取り戻した。

 一時3千羽に達したカワウは、500羽ほどで推移する。「伊丹の自然を守り育てる会」の市民がこまめに剪定(せんてい)し、カワウの巣を抑制している。副会長の高木一宇(かずひろ)さん(77)は「日本列島を無様な姿にするわけにはいかない。その思いがモチベーションになっています」と語る。外来種の植物への対処など、課題は尽きない。「人間と自然環境のより良いバランスをめざし、一つずつやっていきます」

後半では、いよいよ無人の人工島に渡ります。カワウとカラスが繰り広げるサバイバルに驚愕…。動画もあります。

 それにしても、なぜ日本列島の…

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