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 神奈川県は、想定し得る最大規模の高潮に対する避難体制の強化を目指し、東京湾沿岸での「高潮浸水想定区域」の指定と、「高潮特別警戒水位」を設定したと発表した。2015年の水防法改正以降、警戒水位の設定は全国初。

 県は、1934年の室戸台風や59年の伊勢湾台風など、過去最大級の台風を参考に、高潮による最大の被害状況をシミュレーションした。この結果、高潮による浸水は、県内全体で約68・6平方キロメートルとなった。浸水の最深箇所はJR川崎駅北口周辺の5メートルで、横浜駅西口付近は1メートル、川崎駅東口付近で3メートル。歩行困難とされる水位50センチ以上の浸水継続時間は、川崎市川崎区の一部をのぞき、おおよそ12時間以内に収まる。

 また、警戒レベル4相当となり高潮氾濫(はんらん)危険情報が発表される「高潮特別警戒水位」も設定した。12ブロックに分けられ、東京湾の平均水位からの上昇分が一覧となっており、横浜市の大黒ふ頭ではプラス1・7メートルとなった。

 指定された区域図は県砂防海岸課のHPで確認ができる。県は相模湾沿岸でも今年度中に同様の指定などを目指すほか、各市の高潮ハザードマップ作成を支援するという。(鈴木孝英)