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 16日に告示された長野県辰野町議選(定数14)で無投票当選した新顔の野沢澄夫氏(69)が、町の選挙管理委員会に当選の辞退を申し出たことがわかった。本人は取材に対し「家族や地域に相談せずに出馬したため、理解が得られなかった」と説明している。

 同町議選は、候補者が定数に1人届かず、初めての「定数割れ」となった。町選管によると、野沢氏は欠員が出そうな状況を知って、告示前日に書類を持ち帰り、「飛び込み」で立候補を届け出た。だが、当選から2日後の18日、辞退の意思を伝えてきた。

 町の担当者は「なり手不足による定数割れも深刻だが、当選辞退は前代未聞」と頭を抱える。町としては、公職選挙法を根拠に現時点での当選辞退は認められないと判断。議員任期が始まる30日にも本人から辞職願を提出してもらう。1日のみでも町議になるため、議員報酬は日割りで支給する見通しだ。(津田六平)