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 芸能事務所「レプロエンタテインメント」(東京都)が、以前に所属していた俳優のん(本名・能年玲奈)さんをめぐる週刊文春の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の文芸春秋などに計約1億3千万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が19日、東京地裁であった。中園浩一郎裁判長は一部の内容について名誉毀損(きそん)を認め、文春側に計660万円の賠償を命じた。

 問題となったのは、2015年5月7日・14日特大号に掲載された「国民的アイドル女優はなぜ消えたのか?」と題する記事など。

 記事では、NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」の撮影当時、下着も買えないほどの経済状況で働かせたり、事務所社長が「負け犬」と発言したりした、などと書いていたが、判決は「真実とは認められない」と認定。「過酷な待遇を強いる芸能事務所という印象を与えた」と指摘した。

 文芸春秋は「芸能界の健全化の流れに逆行し、今後の勇気ある告発をためらわせる契機になりかねない。到底承服できず、即日控訴した」とコメントした。(岡本玄)