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 大分県佐伯市本匠井ノ上の山あいで、道路脇のコンクリート擁壁(高さ1・4~1・8メートル、幅約30メートル)のこけを削って描いた絵画が話題を集めている。「猫バス」「スヌーピー」「ミニオンズ」といった人気キャラクターが続々登場。集落の住民たちからは「すごい。面白い」と驚きの声が上がっている。

 制作しているのは、2年前から近くに住む会社員久々宮(くぐみや)栄次さん(70)。自宅前の道路の擁壁は、長年にわたって繁殖したこけで覆われ、真っ黒になっていた。最初はこけを落としてきれいにしようと、今年3月上旬ごろから削り取る作業を始めた。

 削ってコンクリートの白い部分が現れると、残っているこけとのコントラストが面白かった。これを生かして何か描けないか考え、自宅の前でもあったので、まず「KUGUMIYA」と名前を描いたのが始まりとなった。

 その後は、インターネットで調べた様々な人気キャラクターを、ドライバーやワイヤブラシ、鎌などを使って描いていった。こけが固まってはがれ落ちることもあり、細かい部分の仕上げに苦労したという。

 いまでは「チコちゃん」「くまモン」「トトロ」のような多くの人がよく知るキャラクターも加わり、20体近くが「WELCOME INOUE」の文字とともに人々を出迎えている。

 久々宮さんは「殺風景な集落なので、集落の人たちに少しでも楽しんでもらえたらうれしいです」と話している。(佐藤幸徳)