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 「津波で流された故郷の記憶を残したい」。仙台市宮城野区蒲生地区の元住民の願いに応え、完成した防潮堤に地名などを記した銘板を、施工業者が25日にとりつける。住民たちはかつて防潮堤工事に反対した。話してみれば、住民も業者も思いは通じ合った。

 約3千人が暮らしたこの街は震災後、人が住めない災害危険区域になった。宮城県は、津波で壊れた低い防潮堤に代わって、高さ7・2メートルの防潮堤建設を計画した。

 だが蒲生の海側には干潟が広がり、鳥やカニ、海浜性植物の貴重な生態系がある。工事の影響を心配する声が相次ぎ、県は2015年、防潮堤の位置を当初案から数十メートル内陸に移す計画を決めた。それでも一部の住民や自然保護団体は異議を唱え、県議会でも共産党議員らが反対をした。

 仙台市の土木建設会社ファイン…

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