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 秋田県を代表する景勝地、男鹿市の寒風山で20日、草原を焼き払う「山焼き」が5年ぶりに本格的に実施された。ボランティアや消防団員ら約200人が参加し、約1時間半で無事終了した。来年以降も規模を拡大して続けていくという。

 大噴火口の一部で午前7時半、風下側から点火すると、火は風にあおられて一面が白煙に覆われた。予定通りの約12ヘクタールを焼いて無事に鎮火し、実行委員会会長の青木満・元県立大学理事は「幅15~20メートルで防火帯を設けたことで、安心して見ていられた。すべて計画通りで大成功です」と話した。男鹿市の菅原広二市長も「素晴らしい景観を住民の力で守っていきたい」と、来年以降の継続に意欲を示した。

 寒風山は男鹿国定公園の一部で、日本海を望む雄大な景観が魅力。生活様式の変化で手入れがされなくなり、市が2003年に再開した山焼きも15年以降は中断されていた。昨春には岐阜大学の研究グループの山焼きの火が燃え広がり、防災ヘリが出動する騒ぎも起きた。(金井信義)