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 東京・池袋で87歳男性の乗用車が暴走し、自転車の母子が死亡した事故で、車は約150メートルにわたってハンドル操作されず、通行人らを避けないまま直進して次々とはねていたことが、捜査関係者への取材でわかった。警視庁は男性を立ち会わせて現場で実況見分を行い、事故の経緯を調べる。

 事故は19日午後0時25分ごろ、豊島区東池袋4丁目の都道で発生。旧通産省工業技術院の飯塚幸三・元院長=板橋区弥生町=が運転する乗用車が、赤信号の交差点二つを含む区間を暴走し、通行人やごみ収集車に衝突。2人が死亡し、飯塚元院長と同乗の妻を含む8人が重軽傷を負った。

 現場は片側2車線で法定速度50キロの直線道路。捜査関係者によると、飯塚元院長の車は歩道側の車線を走行。現場手前のカーブ周辺で速度を上げ、左側のガードパイプへ接触した。その後はトラックにぶつかって停止するまで、約150メートルをほぼ一直線に猛スピードで進んでいた。この間、通行者らを避けるようなハンドル操作は確認されず、ブレーキをかけた形跡もなかったという。

 飯塚元院長は2017年に免許を更新していた。その際、75歳以上に義務付けられている認知機能検査を受け、「低下の恐れなし」と判定されたとみられる。

 警視庁は近く、自動車メーカー…

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