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 神戸・三宮の繁華街で21日午後、市営バスが横断歩道に突っ込み、歩いていた20~50代の男女8人を次々ひいた。逮捕された運転手は30年以上勤務するベテランだった。

 「重大な事故を起こし、心からおわび申し上げます」。事故を受け、神戸市交通局は21日夕に急きょ会見。内藤直樹自動車部長らが深々と頭を下げた。

 市の説明では、運転手の大野二巳雄(ふみお)容疑者(64)=自動車運転死傷処罰法違反容疑で逮捕=は、1986年採用。2015年に定年を迎え、再任用されたベテランだという。

 事故当日の21日は午前6時ごろ営業所で点呼とアルコールチェックを受けたが、「問題がない」と判断され、午前6時半過ぎから乗務を開始した。

 大野容疑者の運転するバスでは06、07、10年に計3回、発車時などに乗客が転び、けがをする事故があったという。ただ、市は「一概に多い件数ともいえない」とする。また糖尿病の持病があり、インスリンを使用しているが、市は直近の定期健康診断(昨年11月)で支障はないと判断したことも明らかにした。大野容疑者の親族によると、糖尿病を患ったのは10年ほど前で、事故前の20日夜も服薬していたという。

 市によると、大野容疑者が今回運転していたバスと同型のバスは他に38台あり、22日朝までに全車のブレーキなどを点検するとしている。