【動画】細部までこだわった新型客車はファンからも好評=藤野隆晃、金子和史撮影
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 一歩客車の中に足を踏み入れると、半世紀以上前にタイムスリップしたかのようだった。客車を新造したSLやまぐち号。「1カ所でも手を抜くと、他の場所も『これでいいか』となる」。洗面台にある「痰壺(たんつぼ)」。布で覆われていた屋根の質感を出すため、使ったテクニック。鉄道ファンをも納得させた客車の再現には、現代の技術者が守る「物づくり」へのこだわりがあった。

 SLやまぐち号の客車は、2017年9月の導入以来、「見た目はレトロ、中身は最新鋭」と、乗客やSLファンの人気と高い評価を集めている。

 2号車から5号車の普通車は、4人掛けのボックス席に木材が使われている。側面や床も木目調。グリーン車の1号車には、じゅうたんが敷かれていて、ソファのような深紅の椅子が並べられていた。最後尾には展望デッキがあり、風に当たりながら沿線の景色を楽しむことができる。いずれの客車も、SL全盛期だった昭和初期に製造された客車がモデルだ。

 これまで使っていた客車が古くなり、2012年ごろからJR西日本の中で新造の話が出た。「昔の客車を最新技術で再現」という基本構想が固まり、14年6月から本格的に計画が動き出した。

 16年1月から、設計に携わったJR西日本車両部の徳永哲也さん(31)は「可能な限り再現したのが売り」と誇る。洗面台には元の客車にあった、たんを吐き捨てる「痰壺」まで復元した。「できる限り同じものにする。この客車造りはそれが当たり前、と思って取り組んだ」と話した。

 客車は新潟県の車両メーカー「…

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