【動画】堺市の竹山市長が辞職表明の記者会見=細川卓撮影
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 政治資金収支報告書に2億3千万円を超える記載漏れがあった問題で、大阪府堺市の竹山修身(おさみ)市長(68)が22日、山口典子市議会議長に4月30日付での辞職願を提出した。市議会は26日に臨時議会を開き、辞職に同意する見込み。市長選は6月2日か9日の投開票が有力視されている。

 竹山氏は提出後に会見し、「政治資金の管理に多大な誤りがあったのは不徳の致すところ。市民に深くおわびする」と謝罪した。

 市議会に15日提出した再点検資料で、4件177万円の経費の「二重計上」があった責任を痛感し、21日夜に辞職を決断したという。一方で、「資金の私的流用は天地神明に誓ってない」と強調。「政治家は引退する」とし、次の市長選への出馬は否定した。

 山口議長は22日、市選挙管理委員会に通知した。市選管は50日以内の6月11日までに市長選を実施する。公職選挙法の規定により、今夏の参院選と同日選にはならない。

 竹山氏の政治資金問題は2月に発覚。竹山氏側は市議会の要求で2012~17年の関係3政治団体の収支報告書を2回点検したが、修正を繰り返し、当初615万円だった記載漏れの総額は、収支合わせて2億3千万円超に膨らんだ。

 竹山氏は発覚当初から、会計実務を担当してきた次女らの「ミス」だと釈明。「公務にあたって恥じるところはない」と辞職を一貫して否定し、今月23日に予定されていた市議会議員総会で説明することで、「理解を得たい」としてきた。

 だが、再点検資料に支出の二重計上があったことが提出3日後の18日に判明。これが決定打となり、竹山氏を支えてきた市議会与党の自民や旧民主系のほか、公明などが辞職を促した。

 竹山氏の辞職願を受け、市議会は22日、議員総会の中止を公明、自民、旧民主系の賛成多数で決めた。

 竹山氏は元大阪府職員。09年の市長選で当時の橋下徹・大阪府知事の支援を受け、現職を破って初当選した。その後、大阪都構想を掲げて大阪維新の会を結成した橋下氏と決別。13、17年の市長選では維新公認候補を一騎打ちで破り、現在3期目だった。(加戸靖史)