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 弘前、八戸、黒石の3市議選を始めとする17市町村議選が21日に投開票され、無投票だった2町村を含む19市町村の新議員の顔ぶれが決まった。市町村議選の結果を、さまざまな観点から分析した。

 定数28に36人が立候補する激戦となった弘前市議選では、立憲民主公認の成田大介氏(43)が、2位以下に千票以上の差をつけて初当選。県議選に続いて、立憲に初議席をもたらした。

 立憲は風間浦村議選でも公認した現職がトップ当選。党県連合の山内崇代表は「オール立憲としての戦いを認知してもらえた。参院選に向けて最高の滑り出しだ」と話した。

 国民民主は八戸市議選に立候補した新顔の田名部裕美氏(41)が、過去3回連続でトップ当選だった自民の藤川優里氏(39)をおさえてトップ当選。だが一方で、擁立した9人のうち現職を含む3人が落選した。国民民主党県連の田名部定男選対委員長は「現職議員を1人失ったことへのショックが大きい。気を引き締めていくしかない」。

 自民は八戸市議選で公認した11人、黒石市議選で公認した1人が全員当選。公明も6人全員が3市議選を勝ち抜き、前回と同数の議席を確保した。

 共産も3市議選に擁立した公認候補7人全員が当選。八戸市議選では新顔が初当選して、議席を一つ増やした。(林義則、中野浩至)

投票率下げ止まらず

 3市議選の投票率は、八戸市議選が41・30%で前回の44・57%を下回り、黒石市議選(58・60%)も前回の65・72%から7・12ポイントの大幅減。弘前市議選(47・93%)は前回47・88%をやや上回ったものの、八戸市議選と同様に50%を下回る結果となり、都市部での低落傾向に歯止めはかからなかった。

 町村議選では、前回と今回の統一地方選でいずれも選挙戦があった13町村のうち、10町村議選で前回の投票率を下回った。下落幅が最も大きかったのは、前回の64・30%から57・45%に下がった階上町だった。

 投票率が最も高かったのは風間浦村(83・64%)で、蓬田村(83・48%)、佐井村(81・62%)と続いた。(板倉大地)

女性の当選者は6・1%

 40市町村のうち半数近い19町村に女性議員がおらず、女性「ゼロ」議会の割合が全国一の青森県内。今回の市町村議選では、無投票だった横浜町議選と六ケ所村議選を含めて男女計261人が当選したが、女性の当選者は8市町村議選の計16人(6・1%)にとどまった。

 16人の内訳は、現職11人、新顔3人、元職2人。立候補した19人のうち現職2人と新顔1人の計3人が落選したが、八戸、黒石両市では、いずれも新顔の田名部裕美氏(41)と大平(おおだいら)陽子氏(46)がそれぞれトップ当選を果たした。

 選挙前まで女性議員のいなかったおいらせ町と風間浦村では、元職の日野口和子氏(72)と新顔の飯田さつき氏(58)がそれぞれ当選し、女性ゼロ議会を脱却する。反対に深浦町では現職の斉藤のぞみ氏(46)が落選したため、女性ゼロに「転落」することになった。

 前回の選挙で落選したおいらせ町の日野口氏は4年ぶりに返り咲いた。「女性議員が身近にいてくれれば安心」という地域の女性らの声を受けての再挑戦。「家族のように地域に耳を傾けたい」と意気込んだ。(中野浩至)

平均年齢は62・38歳

 無投票となった横浜町議選、六ケ所村議選を含む19市町村議選の当選者の平均年齢(投開票日現在)は62・38歳。平均年齢が最も低いのは八戸市(55・56歳)で、20代1人、30代6人、40代2人、50代8人、60代10人、70代5人と幅広い年齢層の議員がそろった。

 平均年齢が最も高いのは、深浦町と野辺地町(いずれも67・92歳)。深浦町では20~40代の議員がおらず、50代1人、60代6人、70代4人、80代1人。野辺地町では50代2人、60代4人、70代6人となった。

 全当選者の中で、最年少は六ケ所村の高田翔氏(25)。最年長は外ケ浜町の原芳雄氏(84)と風間浦村の平井賢一氏(84)の2人だった。

 選挙別の平均年齢は、3市議選は57・64歳、10町議選は64・89歳、6村議選は63・19歳だった。(仲川明里)