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 8月1日から愛知県で開かれる国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」。芸術監督を務める津田大介さんと、海外での取材の合間に時間を見つけては美術館へ足を運ぶという池上彰さんが4月中旬、トリエンナーレのプレイベントで対談した。場所はトリエンナーレの会場のひとつとなる名古屋・円頓寺(えんどうじ)地区。ふたりのジャーナリストが芸術や地域振興について語り合った。

 津田 (東京医科大が女子受験生の点数を一律に減点していた問題を受けて調べたが)美術業界はまだまだ男性優位な状況がある。この状況に一石投じたいなと、今回のあいちトリエンナーレは参加作家を男女平等にする。

 池上 画期的だよね。(こういう試みに対しては)「実力でこれまでの差が出てたんだ」なんて言われる。女性の場合、伸びるチャンスが与えられてこなかったという人も多いのではないか。眠っていた、隠されていた実力がわーっと出てくるだろうと思います。

 津田 (イタリアの)ベネチア・ビエンナーレでも、ほぼ男女作家が同数になった。ジェンダー平等、男女の作家を均等に選んでいくのが国際潮流になっている。「女性を無理やり入れたんじゃないの」と言われたが、「情(じょう)の時代」というテーマに合う作家を選んでいった。気がついたら男性6、女性4くらいの割合になっていた。だったら5対5にしても質の高い、レベルの高い芸術祭にできると思った。

ごちゃごちゃした感じ

 さっき一緒に円頓寺商店街、円頓寺本町商店街を歩いているときに池上さんが「ごちゃごちゃした感じがいいよね」とおっしゃった。名古屋ならではの、ごちゃごちゃ感というのは、文化とか地域振興を考えるうえでキーワードになる気がする。

 池上 そうなんですよ。名古屋って戦後、区画整理をして広い道路を造った。これは自動車産業が発展するうえで効果があった。でも外の街を歩いていると、道路が広すぎてごちゃごちゃ感がなくて、どうも歩いててあんまり楽しくない。結果的に名古屋の地下街が魅力的で歩いてて楽しい。きょう円頓寺商店街を見て「これだよね」と思った。

 津田 それが地元の人だけでな…

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