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 体育の授業で着る体操服。文科省によると特に「指針」はないが、平成の初めは、女子は「ブルマー」が基本だった。いつしか消えたブルマーから見える平成とは。

 「ブルマーに統一 くすぶる不満」。1993年11月、朝日新聞にこんな見出しの記事が掲載された。

 自由な服装が認められていたシンガポールの日本人学校中等部の体育の授業で、学校側がブルマーに統一する方針を打ち出し、生徒が反発したという内容だ。学校側は「体にぴったりして機能的」「服装の統一で集団の美を教えたい」と主張。生徒側は「腰の線や足が露出しすぎる」などと反論しているという。

 記事をうけ、朝日新聞には中学生や主婦らから「ブルマー強要はセクハラ」などの投書が次々寄せられた。当時、ブルマーの盗難事件が相次ぎ、繁華街などにできたブルセラショップでは、女子高生らのブルマーが売られ、社会問題化していた。

中3、裁判官に「はきたくないのに」訴え

 シンガポールの記事を書いた竹信三恵子・和光大名誉教授(ジェンダー論)は、「おかしいと思いながらはっきりものを言えなかった、または、聞いてもらえなかった女性たちが、海外で起きたことに励まされたのではないか」とみる。

 このころを境に「ブルマー」に対する違和感を取り上げた記事が増えた。

 95年には、栃木県内の私立中学校のブルマー問題が栃木版で取り上げられた。その前年、社会科見学で訪れた宇都宮地裁で3年生の女子生徒が裁判官に「はきたくないブルマーをはかされています。人権問題ではないでしょうか」と質問。

 裁判官は、驚いた様子で「多少…

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