[PR]

 第1次大戦当時、板東俘虜(ふりょ)収容所(現在の鳴門市大麻町)で過ごした元ドイツ兵捕虜エドアルド・ライポルトさん(1892~1978)の親族、ミハエル・ゾッマーさん(36)が22日、市ドイツ館を訪れ、関連資料の一部を寄贈した。

 戦後、収容所跡近くで暮らしていた高橋春枝さんが慰霊碑の保護活動を続けていることを西ドイツ(当時)の駐日大使が知って感謝を述べた。その2年後の1962年、ライポルトさんは大麻町(当時)に収容所跡の近況を問い合わせる手紙を送り、ドイツ館建設や収容所跡地の公園化などのきっかけを作ったことで知られる。

 ゾッマーさんは、ライポルトさんの妻の妹の孫。今回、ライポルトさんが受け取った大麻町作成の収容所跡のアルバムなどを同館に寄贈した。

 この日、森清治館長の案内でドイツ館を見学し、慰霊碑も訪れたゾッマーさんは「ライポルトさんが寄贈した資料が大切に保存されていることに感動した。展示や説明を通して、ライポルトさんが家族であることを誇りに思った。もっと知りたい」と話した。(福家司)