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患者を生きる・食べる「色の区別つかない」(3)

 神経の難病「多発性硬化症」と診断された、大阪府の特別支援学校教員の谷口順子さん(44)は2014年7月、大阪市内の病院を退院した。一時失った視力や視野は戻ったものの、病気の影響ですべて青く見えるようになった。

 退院するにあたって、主治医の神吉(かんき)理枝さん(58)=現・西宮協立脳神経外科病院=に「ストレスをためこまないような生活を心がけてください。疲れやすくなっているから無理をしないで」と言われた。仕事はしばらく休み、まずは以前の生活を少しずつ取り戻すことから始めた。

 青く見えるご飯を前に、食欲はわかなくなったが、そのほかの日常生活で困ることはほとんどなかった。ところが、料理をしていた時にふと気づいた。

 「あれ、この肉焼けてる? ど…

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