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 男子マラソンの日本記録保持者大迫傑(ナイキ)が23日、自身のツイッターで日本陸連への不満を公にした。大迫は今年の日本選手権の1万メートルに日本陸連の推薦枠で出場を打診したところ、日本陸連の河野匡・マラソン長距離ディレクターらが同日までに大迫側に「推薦できない」と回答。大迫は推薦枠の基準があいまいだとして、ツイッターで「どういう選手が推薦出場に値するのかちゃんと明記して欲しい」と投稿した。

 日本選手権の1万メートルに出場するためには一般的に昨年1月1日から今年の5月6日までに28分20秒0の標準記録を突破していなければならない。大迫は現時点で突破しておらず、来月6日までに1万メートルに出場する予定はないため、参加資格にある「日本陸連強化委員会が特に推薦する競技者」という推薦枠での出場を求めていた。

 この問題で河野ディレクターは23日、アジア選手権の開かれているドーハで取材に応じた。河野ディレクターは「大迫選手に誤解があると思う」とした上で、「参加標準記録を破っていない、というのがそもそも論。彼だけ特別扱いすることはできず、公平性を担保しないといけない」と話した。

 河野ディレクターによると、これまで推薦枠で日本選手権の出場が認められたのは、2016年のハンマー投げの室伏広治の例などわずかだという。12年ロンドン五輪で銅メダルを獲得した室伏は、東京五輪・パラリンピック組織委員会の理事や大学の教授として多忙で一時期競技会を離れていた経緯があった。(山口裕起=ドーハ、堀川貴弘)

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