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 徳島市は5月1日から、119番通報の外国語対応を始める。民間業者を介した電話通訳サービスで、時間帯によっては最大17カ国語に対応できる。急病や事故などの緊急時に、日本語が話せない外国人通報者と市消防局員との意思疎通が素早く的確にできるようになる。県内で自治体が119番通報に通訳サービスを導入するのは初めて。

 サービスでは、徳島市消防局の消防指令センターの職員が理解できない言語で通報があった場合、民間業者のセンターに転送し、通訳を依頼。通報者と消防局の職員がセンターの通訳を介してけがや病気の状態などの情報を共有する。救急車の到着後は、現場に駆けつけた救急隊員が専用の携帯電話を使って、通報者と交互に電話の先の通訳と会話をして、救急活動につなげる。

 英語と中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語の5カ国語については原則24時間態勢で対応する。そのほか、フランス語やイタリア語など12カ国語については通訳業者が可能な時間帯に対応する。年間の委託費は約20万円。

 市消防局によると、これまでは外国人の119番通報が年間10件未満だったため、通報があった場合は、スマートフォンの通訳アプリなどを使って対応していた。ただ、2020年の東京五輪などをきっかけに、訪日外国人が増えることが予測されるため、本格的に通訳サービスを導入することにしたという。

 今後は市内の国際交流協会などを通じて、外国人へサービスの周知を図る予定だ。(佐藤常敬)