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 幅広い年代層が競うマスターズ陸上競技の世界で、冨久正二(とみひさしょうじ)さん(102)=広島県三次市=はよく知られている。97歳で競技を始めた現役アスリートは、国鉄(現JR)職員だった28歳のとき、原爆投下直後の広島の焼け野原を目の当たりにした。記憶は今も鮮明だ。

 1917(大正6)年、兵庫県の淡路島で生まれた。乳牛を育てる種畜牧場に勤める父の転勤に伴い、同県姫路市や神戸市で暮らし、青春時代は石川県小松市で過ごした。

 日中戦争が始まった翌年の38(昭和13)年、召集令状が届いた。父の郷里だった三次市の八次(やつぎ)駅から出征。生きて帰れぬ覚悟で海を渡った。だが、銃撃戦の最中、のどの渇きに耐えかねて井戸水を飲んで赤痢を発症。内地送還となった。多くの戦友が帰ってこなかった。「あのとき病気になっていなければ今の自分はないでしょう」

 国内もすでに軍事色が濃かった…

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