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 新天皇陛下の即位を記念し、京都市東山区の長楽寺で1日、歴代天皇の即位の際に開帳されてきたという秘仏の准胝(じゅんてい)観音像が開帳された。牧野純山(じゅんざん)住職(48)が本堂の厨子(ずし)の扉をゆっくりと開くと、2頭の竜に囲まれたハスの上に立つ高さ約40センチの准胝観音像が姿を現し、大勢の参拝者が手を合わせた。

 寺伝によると、像は805年、桓武(かんむ)天皇の勅命で寺を開いた天台宗の宗祖・最澄(さいちょう)が自ら刻んだ像とされ、歴代天皇の即位や厄年に勅使の立ち会いのもとで開帳される「勅封の秘仏」とされてきた。昭和から平成への代替わりでは、1990年秋に開帳された。

 牧野住職は「喜びのなかで開帳できて感慨深い。仏様とつながっていただき、人と人がつながり平穏で幸せな気持ちで日々を過ごせるような時代になっていただきたい」と話した。

 准胝観音像は6月16日まで開帳されている。5月10日までは、春の京都非公開文化財特別公開(京都古文化保存協会など主催、朝日新聞社特別協力)で、壇ノ浦の戦いで入水した安徳(あんとく)天皇の衣を、長楽寺で落髪したと伝わる母の建礼門院が縫い直したという幡(ばん)などの寺宝とあわせて公開される。特別公開の期間中は大人800円、中高生400円。問い合わせは京都古文化保存協会(075・754・0120)へ。(久保智祥)