女子マラソン五輪メダリストの有森裕子さんや高橋尚子さんを育てた名指導者、小出義雄(こいで・よしお)さんが24日、肺炎で死去した。80歳だった。通夜は28日午後5時、葬儀は29日午前9時から千葉県佐倉市大蛇町790の4のさくら斎場で。喪主は妻啓子さん。

 千葉県出身。千葉・山武農高(現大網高)卒業後は農業をしていたが、陸上競技への思いを断ち切れず、22歳で順大へ入学し、箱根駅伝にも出場した。卒業後は指導者として力を発揮。千葉県内の公立高校に勤め、市船橋高監督時の1986年には全国高校駅伝で男子を優勝に導いた。

 88年からは教師を辞め、実業団の指導者に。女子マラソンで日本初の五輪メダリストとなった有森さん(92年バルセロナ五輪銀メダル、96年アトランタ五輪銅メダル)、97年世界選手権女子マラソン金の鈴木博美さん、2000年シドニー五輪で女子マラソン日本人初の五輪金メダリストとなった高橋さんら、多くの名選手を育てた。ほめ言葉で選手のやる気を伸ばすことで知られた。特にマンツーマンで指導する高橋さんとの関係は、05年に高橋さんが独立するまで「二人三脚」と評された。

 01年にクラブチーム「佐倉アスリート倶楽部」を設立。その後も世界選手権に代表選手を送り込んだが、心臓などに持病があり、今年3月末に指導の第一線から退いた。