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 琵琶湖の西岸を走り、半世紀前に廃線となった江若(こうじゃく)鉄道で唯一残る近江今津駅舎(高島市今津町住吉2丁目)の保存を目指し、市民有志が5月に「江若鉄道近江今津駅舎の会」(仮称)を立ち上げる。解体を決めている所有者側の理解を得ながら、地元で愛されてきた駅舎の保存、活用策を探りたいという。

 江若鉄道は近江と若狭を結ぶ鉄道として計画され、1921年3月に三井寺―叡山で開業。31年1月には近江今津まで延伸した。駅舎は三角屋根が印象的な木造2階建てで、延伸前年の30年12月に完成。宿場町、港町として高島郡の中心地として栄えた今津のシンボルとして親しまれた。しかし、江若鉄道はほぼ同区間を走る旧国鉄湖西線の建設で69年10月末で営業を終えた。

 駅舎はJA今津町が引き取って所有。JAの旅行センターやテナントによる飲食店などに使われ、現在は同JAが経営するスーパーの倉庫となっている。建物内部は改装されたが、外観はほぼ建設当時のまま。しかし、築約90年たって老朽化が進み、台風などで瓦などが飛んで周辺住民に迷惑をかける可能性があり、同JAはやむなく解体を決めた。

 そうした方針を伝え聞いた元市…

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