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 2014年の香港民主化デモ「雨傘運動」をめぐり、香港の裁判所は24日、道路を違法に占拠したとする公衆妨害共謀罪などで有罪とした民主派8人に対し、量刑を決めた。デモを提唱した香港大の戴耀廷・副教授(54)と香港中文大の陳健民・元副教授(60)は禁錮1年4カ月とされ、同じく実刑とされた他の2人とともに収監された。

 被告は計9人。裁判所は残る5人のうち、4人は刑の執行を猶予するなどとし、1人は病気を理由に量刑決定を6月に延期した。

 民主派は「司法を政治的な武器に使い、市民を沈黙させようとしている」と香港政府を批判。デモ参加を考える市民が萎縮する可能性を懸念した。

 一方、香港政府の林鄭月娥・行政長官は、個別の事案には「コメントしない」としたうえで「言論や集会、デモには何の影響も見られない」と強調した。

 戴氏らは13年、民主的な行政長官選挙の導入に後ろ向きな中国に圧力をかけるため、香港中心部での座り込みを提唱。中国が14年、民主派の候補者が事実上、立候補できない選挙制度を決めると、反発した多くの学生らが道路を占拠し、雨傘運動に発展した。

 裁判で9人は「真の普通選挙を勝ち取るためだった」などとして起訴内容を否認した。だが、裁判所は9日、9人の行動が香港基本法によって保障されている「集会の自由」を逸脱したと認定。全員に有罪判決を言い渡していた。(香港=益満雄一郎)