千種辰弥
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事故現場が変わっていく様子をビデオで撮り続ける上田弘志さん。「祈りの杜」が完成して初めての追悼式典を前に現場を訪れた=2019年4月12日午前、兵庫県尼崎市、遠藤真梨撮影
JR宝塚線脱線事故から14年になる25日、兵庫県尼崎市の事故現場で初めて、追悼慰霊式がある。多くの命が奪われ、人生が変えられた午前9時18分。現場の変容を見続けてきた男性は、亡くした息子への思いを抱え、その時間と向き合う。
電車がマンションにぶつかったのと同じ日の同じ時刻。上田弘志さん(64)=神戸市北区=は、次男の昌毅(まさき)さん(当時18)が命を落とした現場に立つ。悲しみをこらえきれなくなるからと、その時間をこれまでは避けてきた。
「あの時見たものが頭に浮かん…
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朝日新聞社会部