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 秋田県湯沢市の写真愛好家杉本昭一さん(88)の写真展「高度経済成長期のむら社会」が、東京・銀座のニコンサロンで開かれている。1960~70年代に、県南地域で養蚕や稲作にいそしんだ人々を写したモノクロ54点。時代とともに急速に変わった農村の貴重な記録だ。30日まで。

 杉本さんは35年間、県の蚕業普及員や農協職員を務め、1次産業で働く人々と交わった。写真は20代からの趣味で、今では見ることができない蚕作りや牛の競り市、稲の手植えなどの写真は、記録資料としての価値も高い。

 ニコンサロンの展示は公募制で、杉本さんは写真仲間に勧められて応募し、見事選ばれた。「戦前から農村を見てきた。今は飽食の時代だが、食料を作る農業の大事さは変わらない」と話している。(曽田幹東)