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 2005年4月に兵庫県尼崎市のJR宝塚線(福知山線)で電車が脱線し、107人が死亡、562人が負傷した事故は25日、発生から14年となった。現場一帯は昨年9月、「祈りの杜(もり)」として整備され、初めて追悼慰霊式の会場になった。様々な思いを胸に遺族らが集った。

 「あの子がここで苦しい思いをしたのなら、一緒に感じないといけない」。長男の吉崇(よしたか)さん(当時31)を亡くした菅尾(すがお)美鈴さん(70)=神戸市東灘区=はそう覚悟を決め、現場を訪れた。

 脱線して傾いた車両が線路脇のマンションにぶつかるまで、どれだけ怖い思いをしたか――。吉崇さんは1両目で見つかった。どうしてもあの日のことを想像してしまう。

 吉崇さんは事故の約1年前、兵庫県川西市に引っ越した。事故は大阪への通勤途中に起きた。「近くに住むよう言っていれば、事故に遭わなかったんじゃないか」。菅尾さんは自分を責めた。

 気持ちをなだめようと取り組んだのが、三重県桑名市に伝わる「連鶴」だった。1枚の和紙から多数の鶴を折る。事故の翌年、偶然テレビで紹介しているのを見た。それは100羽の連鶴だったが、「犠牲者と同じ107羽でも折れるのでは」と考えた。

 必ず107羽。亡くなった乗客…

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