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 山梨県富士河口湖町河口の河口浅間(あさま)神社で25日、富士山が噴火しないよう祈る「河口の稚児の舞」が奉納された。国の重要無形民俗文化財で約100人が見守った。

 舞ったのは河口小学校の女子児童7人。1カ月前から毎夜、1~2時間の練習を重ねた。錦の陣羽織と緋(ひ)色の愛らしい袴(はかま)姿で、横笛や太鼓に合わせて優雅に舞った。梶原伊織さん(1年)は「家族や友達の幸せを祈りました」、高山桜子さん(同)は「保育園の時からやりたかった。難しくなかったよ」と話した。

 町教育委員会によると、稚児の舞は室町時代から江戸時代にかけて盛んだった「太太(だいだい)神楽の神子(みこ)舞」に起源がある。当時、富士山に願掛け登山した「道者」は安全と多くのご利益を願い、宿泊先の「御師(おし)住宅」で神子舞を奉納したという。

 神社は世界文化遺産に指定された富士山の構成資産。貞観噴火(864年)の翌年、富士山の沈静を願って創建されたと伝わる。(河合博司)