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 「兜町の大家」と呼ばれ、東京証券取引所の入るビルの貸主でもある平和不動産はいま、悲願の家賃の値上げに向け、東証と交渉を続けている。

 2019年3月期の東証ビルの賃料収入は約27億円。1998年3月期には約73億円を得ていたが、金融危機に伴う株式不況で東証も赤字になり、「家賃をまけて」と泣きつかれると断り切れず、ずるずるとここまで下がってきてしまった。

 ここ4~5年で不動産市況は2~3割上向いたといい、「市場に照らせば、その程度の上昇は折り合える水準では」(中尾友治執行役員)と期待する。ただ、思惑通りコスト増をのんでくれるかは未知数だ。