【動画】熊本大で研究されているハダカデバネズミ=福島慎吾撮影
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 約30年と長生きしながら、がんにほとんどならないネズミがいる。「きもかわいい」姿に隠された、がん化を抑える仕組みの解明に、熊本大の研究者が挑んでいる。

 毛がないしわしわの体に細く伸びた白い出っ歯。体長10センチほどの生き物が、透明なアクリル製の箱をせわしなく動き回る。名前はハダカデバネズミ。

 見た目から「こわい」「きもい」との反応があるが、「動きがコミカルで飽きない。見た人から意外とかわいいと言われます」と熊本大の三浦恭子准教授(分子生物学)は話す。

 もともとはエチオピアやケニアのサバンナに生息。地下に掘ったトンネルに集団ですむ。哺乳類では珍しく、子どもを産む女王を頂点に、えさを探し、外敵と戦う「働きネズミ」などで構成される。一つの巣に数十~300匹がすみ、トンネルの長さが3キロにもなることがあるという。

 2000年代から、がんができ…

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