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 霧や蜃気楼(しんきろう)など地域独特の気象条件や地形がもたらす自然現象を、まちおこしに生かす取り組みが広がっている。最近PRを始めた地域もあれば、国内外の観光客の増加につなげている地域も。ただ、「自然相手」ゆえの課題も抱える。

 川の上を大量の霧が風に乗り、河口に向かって一気に流れていく。鹿児島県薩摩川内(せんだい)市で起きる「川内川あらし」は、平地で霧が発生しやすく、河口に近づくにつれて川の両側が山に挟まれる地形が生む現象だ。

 2017年、県内に住む男女約20人が観光資源にしようとプロジェクトを立ち上げた。TシャツやPRソングを作り、イベントなどを通して知られるように。今年は同じ現象が見られる愛媛県大洲市、兵庫県豊岡市の住民との交流も始め、リーダーで気象キャスターの今村聡さん(48)は「連携して世界自然遺産の登録を目指したい」と話す。

 埼玉県秩父市は2年前から、「都会から一番近い『雲海』が見られる場所」として紹介を始めた。盆地で霧がたまりやすく、未明から早朝に市街地を覆うように発生する。街の明かりが透けて虹色に染まる雲海や、雲海から橋の一部だけがのぞいた風景に出会えることもある。

 SNS上で話題になり、地元の飲食店や酒蔵が関連商品を販売。バス会社が駅から展望台への臨時便を出すなど、地域の活性化につながり始めている。

 共通する弱点もある。「いつ発生するかわからない」(秩父市)ことだ。江戸時代以前から蜃気楼の名所として知られる富山県魚津市の担当者は「旅行会社に自然現象は旅行商品にしにくいと言われたことがある」と明かす。

 対策の一つが予報だ。秩父市は…

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