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 筑波大学から仏東部ブザンソンに留学していた黒崎愛海(なるみ)さん(当時21)が2016年12月から行方不明になっている事件で、フランス検察は25日、会見を開き、チリ人の元交際相手、ニコラス・セペダ・コントレラス容疑者(28)の身柄引き渡しを今秋にもチリ側に要請する方針を明らかにした。仮に身柄が引き渡されなくても、被告不在でブザンソンで刑事裁判を開くという。

 仏検察は今月、チリのサンティアゴ市内で、殺人容疑で国際指名手配しているセペダ容疑者への尋問に立ち会った。チリ当局を通じて90分にわたり、95の質問をしたものの、セペダ容疑者は一切黙秘したという。両親ら家族にも聴取したが、同様に黙秘した。

 セペダ容疑者は過去のチリ当局の調べに事件への関与を否定。チリ側は「証拠不足」を理由に捜査を開始していないといい、身柄引き渡し要請に応じる可能性は低いとみられる。(パリ=疋田多揚)