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 厚生労働省は26日、がん細胞の遺伝子を網羅的に調べて患者に最適な治療法を探る「がんゲノム医療」で中心的な役割を担う病院として、9月をめどに約30カ所を拠点病院に指定すると決めた。がんゲノム医療の遺伝子検査システムは近く保険適用される見込みで、患者数の増加に対応できる体制を整備する。

 がんゲノム医療は、患者のがん細胞の遺伝子情報を解析。そのデータを元に、「エキスパートパネル」と呼ばれる専門家チームで議論し、それぞれの患者に合った治療法を分析する。

 こうした分析ができる施設は現在、国立がん研究センター中央病院(東京)など11カ所の中核拠点病院に限られる。分析できるのは11施設で年間4千~5千人と推計される。今回の拠点病院の指定により、年数万人の患者にエキスパートパネルを実施、対応できるようにするという。

 厚労省は今後、遺伝子情報の解析結果を分析できる専門家がいるかどうかなど、どんな条件が拠点病院に必要かを決める。拠点病院は公募し、専門家でつくる検討会で審査をし、選定する。(月舘彩子)