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 中国共産党に批判的な本を販売していた香港・銅鑼湾書店の元店長、林栄基氏(63)が25日、台湾に到着した。香港立法会(議会)で審議中の「逃亡犯条例」の改正案が今夏にも成立すれば、中国本土に身柄が引き渡される恐れがあるため、台湾移住を考えているという。香港メディアが26日に報じた。

 林氏は2015年、香港から中国本土に入った後、共産党に批判的な本を中国で販売した容疑で約8カ月間、拘束された。16年6月、再び中国本土に戻る条件で保釈されて香港に戻ることを認められたが、従わずに香港で生活してきた。

 同条例は香港から外国への容疑者の引き渡しについて定めており、中国本土は引き渡しの対象外。だが、改正案では中国本土が対象に含まれている。香港の民主派は、中国の司法制度は不透明であるなどとして、香港政府に条例改正案の撤回を求めている。

 台湾当局は今後、林氏の移住を認めるかどうか判断する。(香港=益満雄一郎)