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 憲法1条は天皇について、「日本国の象徴」であるとともに「国民統合の象徴」とも定める。平成の30年間、全国を駆け回り、被災者らに寄り添って平和の大切さを伝えてきた上皇ご夫妻の姿を通じて、国民の間には好感が広がった。これは、象徴天皇制や「国民統合」の理想モデルなのか。(藤田さつき)

 1日昼過ぎ、東京・新宿駅前。「新天皇即位」を伝える号外が配られると、多くの人が集まった。友人と買い物に来た女性(22)は「記念として机に飾ります」。「おめでたい日。お友達にもあげます」と2部もらった女性(72)や、「天皇制も元号も日本だけですから」と話し、駅で記念切符も買ったという男性(45)もいた。

 ちょうどひと月前、同じ新宿で大型ビジョンを前に人だかりができた。画面に「令和」の文字が映し出されると、ざわついていた人々が無言になり、一斉にスマートフォンを掲げて撮影を始めた。その場を通りかかった写真家の咲塚せりずさん(34)は、思わずカメラを向けた。

 「令和に対する感想やその場にいる動機、それぞれが持つ価値観もバラバラのはずなのに、全員が一点を見る姿に目を奪われた」

 混沌(こんとん)とした空気の中に、高揚感と冷静さが同居するように見えたという。

 令和カウントダウンイベントや記念グッズ販売、代替わりの2日間に続いたテレビ特番――。奉祝ムードの中で、国民の間に天皇による「ふわっとした統合」が広がっているかのようだ。そんな社会の空気は、朝日新聞の世論調査の結果にも表れている。

 今年4月の郵送調査で、「皇室…

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