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 青酸化合物による連続不審死事件で裁判員を務め、死刑判決を言い渡した京都府の女性は、今も裁判の行方に関心を寄せる。「私たちは命を奪う選択をした。それが正しかったのか、最後まで見届けたい」。24日の控訴審判決にも、足を運ぶつもりだ。

 まだ風が冷たい3月1日、女性は大阪高裁を訪れた。4人への殺人と強盗殺人未遂の罪に問われ、2017年11月の一審・京都地裁判決が死刑とした筧(かけひ)千佐子被告(72)の控訴審の第1回公判を傍聴した。

 一審の公判は17年6~11月に38回開かれ、135日間に及んだ。09年の裁判員制度開始から2番目の長さ(当時)だったが、「負担感はなかった」と女性。評議で裁判官と裁判員が分け隔てなく意見を述べて、一つずつ事実認定をしていく過程に達成感を覚えた。「真剣な議論を重ね、充実した毎日だった」。だからこそ、死刑を選んだことに迷いはないという。

 裁判員の多くはフルタイムで働きながら、職場の理解を得て参加していた。女性はもともと事件や裁判に関心がなかったが、裁判員を経験してニュースを見る目が変わった。「自分だったら、どんな判決を出すだろう」。そう考えるようになり、気になった公判を同じ裁判員だった仲間と傍聴するようになった。

 死刑に関し、裁判後に改めて思ったこともある。控訴した筧被告の裁判日程が気になっていた昨年7月、オウム真理教の元幹部13人の死刑が執行された。「この期間にまとめて執行するなんて極端。命を軽視しているみたい」。刑事訴訟法は死刑について、判決確定から6カ月以内の執行などを定めるが、女性は運用が不透明だと感じるという。

 一方で、筧被告の死刑が一日も早く執行されるべきだとは思えない、と複雑な胸の内も明かす。

 筧被告が九州の進学校で夢を抱…

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