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 人気アニメ「機動戦士ガンダム」は今年、第1作のテレビ放送から40周年を迎えた。ガンダムのプラモデル、通称「ガンプラ」を作る株式会社バンダイスピリッツはガンダム誕生40周年を記念した様々な企画を実施しているが、その一つにプロ野球とのコラボレーションがある。しかし、なぜプロ野球?

 コラボ企画の第1弾では、「12球団ガンプラ」を数量限定でつくった。本来は白、青、赤、黄が基本塗装の「RX78―2ガンダム」が、巨人ならオレンジと黒、といった具合に各球団のユニホームカラーにチェンジ。球団ごとの要望にも応え、日本ハムは通常のホームユニホームは白と青が基調だが、ガンダムは期間限定ユニホームと同じ「新緑カラー」になった。

 各球団もガンダム関連の企画を実施している。ソフトバンクは5月2、3、4日の試合で、ガンダムシリーズを通じて主人公の1人であるアムロ・レイ役を務めた声優、古谷徹さんが場内アナウンスで登場。阪神も17日の試合でアムロが「1日応援団長」として、球場を盛り上げる。

 ところで、どうしてコラボの相手がプロ野球だったのか。「プロ野球とは、ファン層の世代が重なっているのです」と話してくれたのは、バンダイスピリッツの広報、安斎直樹さんだ。

 ガンダムファンを世代で見ると、二つの山があるという。まず、Z(ゼータ、テレビ放送2作目)と、ZZ(ダブルゼータ、同3作目)をリアルタイムで見た40代。そして、2002年にテレビ放送された「機動戦士ガンダムSEED」以降にガンダムファンになった10代だ。「ちょうどお父さんとお子さんの世代です。プロ野球とガンプラ、双方向で受け入れてもらえるのでは、と考えました」と安斎さんは説明する。

 宇宙へ活動範囲を広げた人類の姿を描くガンダムの壮大な物語では、「父と子」も大きなテーマを占める。第1作の主人公、アムロ・レイは父親が設計陣に加わったガンダムに偶然乗り込んだことで、運命が変わる。もう1人の主人公ともいえるシャア・アズナブルは、宇宙移民の権利向上を目指して奔走し、志半ばで暗殺された父親の無念を晴らすため、軍人になり、戦いに身を投じていく。

 「野球とガンプラ。これからも親子で楽しんでほしいと思っています。ガンダムは今年が誕生40周年ですが、来年はガンプラが誕生40周年です。「40周年」が長い期間続くので、まだまだ何かしらやっていきます」と安斎さん。野球とガンプラを通じて、父と子のコミュニケーションがより深まれば、と願っている。(山下弘展)