奈良山雅俊
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地元の漁師が「30年ぶりかな」という大型の群来=北海道小平町鬼鹿、長澤政之さん撮影
北海道小平町鬼鹿の海岸に28日朝、ニシンの群れが押し寄せる「群来(くき)」が現れた。沿岸で産卵、大量の精子が青い海を白く染めた。
「鰊(にしん)御殿」と呼ばれる旧花田家番屋の南約300メートルの海岸で、地元の人が朝7時ごろに気づいた。カモメの群れが飛び交う海面を見ると、緑白色の濁りが50メートル以上沖まで広がり、波打ち際は白く泡立っていた。
一帯は海藻が生えている藻場で、卵を産み付ける格好の場所らしい。これまで群来が見られる年はあったが、「これだけ大きなのは30年ぶり」と漁師が言っていたという。
群来の向こうには残雪の暑寒連山が映え、珍しい光景に車を止めて写真を撮る人もいた。(奈良山雅俊)
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朝日新聞北海道報道センター