編集委員・石飛徳樹
学生運動の敗北感が色濃い影を落としていた1970年代初頭。米国映画から強く正しい常勝のヒーローが消え、強がった末に挫折していく主人公が若者の支持を集めていた。そんな折、歌手から俳優に転じたのがこのショーケンだった。
「ジェームズ・ディーンがいたら、こんな演技をしたと思わせる存在」と「化石の森」(73年)で主演に迎えた篠田正浩監督(88)は言う。彼が演じた医師の卵は、恋人につきまとう中年男を平気で毒殺する。そこから、人生の歯車が狂い出す。
ドストエフスキーを思わせる観…
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